ベトナム日本人街が人気の理由

ベトナムで日本人が多いエリアはどこ?

ベトナムで日本人が多いエリアは大まかにホーチミンとハノイに分かれます。以下で詳しく見てみましょう。

ホーチミンの日本人が多いエリア

ホーチミンは、1区、2区、3区などと市内が区に分かれています。東京都と同じような行政区分だとご理解ください。それでは、ホーチミンの日本人が多いエリアをご紹介します。

ホーチミン1区

ホーチミン市の中心であり、官公庁や多くの企業が集まる1区はホーチミンの中心地です。

★レタントン通り

レタントンは、一般に「日本人街」と呼ばれるほど、ホーチミン在住の日本人が多く集まる区域です。

日本食レストランやコンビニなどが多く、日本人にとっても非常に生活しやすい環境です。ここには、サービスアパートメントや個人用のアパートメントなどが多くあり、レタントン通りに住む日本人も多くいます。

★ドンコイ通り

ホーチミン観光の中心地です。近年では、隠れ家風のカフェやレストランも多く立ち並んでいます。雑貨屋も多く、お土産を求めた日本人観光客が多く訪れるエリアです。ドンコイ通りを歩いていると、必ずと言っていいほど日本人観光客を見かけます。

ホーチミン2区

ホーチミン2区にはインターナショナルスクールが数多くあり、欧米人も多く住むエリアです。高級コンドミニアム、特に大型のコンドミニアムが開発されています。ベトナム在住の欧米系や日本人の家族が多く住んでおり、単身用の住居は少なくなっています。

直近で2区に住む日本人が増えてきたこともあり、2区にも日本食料理屋が増え始めてきました。

★タオディエン地区

2区のタオディエンは、「外国人街」「西洋の街」「欧米人の街」「富裕層の街」などと呼ばれることもあり、比較的裕福なベトナム人やベトナム在住の外国人駐在員が多いエリアとして知られています。

ここの高級住居は、賃貸であっても10万円、20万円以上が普通であり、平均年収が二十数万円のベトナムではかなりの富裕エリアであることが伺えます。

★アンフ―地区

2区のアンフー地区は、高級ヴィラの周りの区域です。ここは大きなインターナショナルスクールもあり、また多数のレストランやショップが立ち並んでいます。

ホーチミン3区

ホーチミン3区は、1区に隣接する商業地区です。住居は高級サービスアパートメントからローカルアパート、コンドミニアムまで揃っています。オフィスビルも多く立ち並び、オフィスと住居が混在していることから、通勤にも便利な地区です。

ホーチミン7区

ホーチミン中心地の1区から車で30分ほどの場所にあるため、緑も多く、家族でも住みやすいエリアです。日本人学校他、インターナショナルスクールや韓国人学校や台湾人学校などがあり、ファミリー層が多く住んでいます。近年は大型商業施設や多くのお店、スーパーマーケットができ、数年前に比べ生活するにもかなり便利になりました。

★フーミーフン地区

ここは、台湾人が開発した新興住宅地です。ベトナム人の富裕層、韓国人、日本人などの外国人が多く住み、またコンドミニアムの他に一軒家も多く立ち並びます。

ホーチミンビンタン(Binh Thanh)区

ビンタン区は、ホーチミンの1区と2区の間に位置する地区です。中心地の1区、インターナショナルスクールが多い2区両方に隣接し、また工業地帯へのアクセスも良いため、最近ベトナム在住の日本人に人気が上昇してきているエリアです。

ハノイの日本人が多いエリア

北部に位置するハノイ在住の日本人はどういったエリアに住んでいるのでしょうか。

タイ湖東岸エリア

ここはハイクラスのサービスアパートメントが多く集まり、ハノイ在住の日本人だけでなく欧米系の外国人も多く住む地区です。このエリアは、

・タイ湖の畔に位置し、空気が比較的綺麗

・高級感がある

・インターナショナルプレスクールが多く存在する

と言った理由から、住みやすいエリアであると言えるでしょう。

キンマー周辺エリア

キンマーは、ハノイ旧市街から車で20分ほどのところにある場所です。旧市街地ほどではありませんが、ここにも日本食レストランやオフィスなどが多く立ち並ぶエリアです。リーズナブルなコンドミニアムから高級サービスアパートメントまで揃っています。

ハノイ西部(コウザイ/Cau Giay)エリア

ハノイ西部のコウザイ(Cau Giay)エリアは、ハノイの新興開発エリアです。

このエリアは旧市街地エリアに比べリーズナブルかつ広いアパートがあります。工業団地、空港、ハノイ日本人学校が近いことから、ベトナム在住の日本人にとっても生活しやすいエリアでしょう。サービスアパートメントよりもコンドミニアムの方が多く存在するエリアです。

ベトナムで投資に最適な地区とは?

割安物件は「中心区に隣接する地区」が狙い目

今回は、ベトナム人の住宅用地として開発が進んでいる地域や、今後の開発が見込まれる、ホーチミン中心地周辺の地域について解説します。

まずは、中心地ホーチミン1区に隣接しているビンタイン区(BINH THANH)です。ビンタイン区は、1区に隣接する区の中で最も面積が大きく、人口も最も多い地区で、立地の良さもあり多くの大型プロジェクト開発が進んでいます。

そのなかでもVINHOMESが手掛ける「Central Park」プロジェクトは、開発面積42ヘクタールで、ベトナム最大である81階建てのランドマークを含んだ、19の棟と93の戸建から成ります。14ヘクタールの公園を有し、約1万ユニットを供給する、このホーチミン市最大の開発プロジェクトは、現在、その80%程が完成引渡済みで、すでに多くのベトナム人や外国人が入居しています。

同じくVINHOMEが開発販売している「Golden River」プロジェクトは、ホーチミン1区の中心地寄り(「Central Park」から車で5分程の距離)です。仕様は異なりますが、間取りが同じタイプのコンドミニアムで比較すると「Central Park」より販売価格が倍に近い物件もあります。1区中心地に隣接する割に、「Central Park」にはまだ割安感があります。

ベトナム人の投資家目線で言うと、ビンタイン区は投資先としても、住居としても人気の地域で、先ほど述べたように1区と隣接する立地にありながら割安感があります。外国人向けの大型開発だけではなく、4階~5階建ての住居をリフォーム、もしくは建替えしたサービスアパートも近年は増加しています。日系の飲食店も日本人街(レタントン通り)からの移転や新規出店によって増加しており、中心地の賃料が高騰しているので、第2の日本人街としても注目を集めています。

続いて、同じく1区に隣接しているフーニュン区(PHU NHUAN)を解説します。フーニュン区は、昔から中流住居地区として認知されており、住居地域としては人気の高い地域です。特に、1区から川を跨いだファンシンロン通り(Phan Xinh Long)には日系の飲食店やスターバックスなど多くの外国企業やローカル企業の飲食店が立ち並び、通りは非常に賑やかです。

ベトナム人投資家の目線からすれば、どちらかと言うと投資地区はファンシンロン通りに集中しており、その他はベトナム人の中流階級の住居地域としての位置付けである認識です。私自身も以前、同地区で事務所を構えていましたが、空港と中心地の間に位置し、どこに向かうにも時間ロスが少なく、非常に便利な場所でした。

住居価格が10年前の10倍となっている地域も

続いて、3区に隣接している10区、11区、ビンタン区を解説します。ホーチミンに住んでいる日本人でも、この3地域の場所や区の境目が解らない方は多いと思います。近年はビンタン区に「AEONビンタン店」がオープンし、その通り道である10区、11区も外国企業に認知されるようになり、日系の飲食店も、ちらほらと出店を開始しています。

ベトナム人投資家の目線で言うと、この地域は、まだまだベトナム人向けの住居地域としての位置付けであり、ベトナム人をターゲットにした地域です。ただ、AEON周辺と中心地からの道路沿いは賃料の安さもあり、外資の飲食店が2店舗目、3店舗目の出店先として検討しやすいのがこの地域です。

最後に、ゴーバップ区(GO VAP)を解説します。中心地1区からですと、タンソニャット国際空港方面です。空港の玄関口がゴーバップ区に位置し、飛行機が離陸する際には上空を通過する地区です。ホーチミン市のベットタウン地域であり、大学も多く、地方から出て来る若者も多く集まります。住居や生活品は安く、人が集まりやすい条件が整っている地区です。

近年では、ローカル企業が積極的に大型のショッピングモールや複合型の商業施設を開設しており、市場など昔ながらのベトナムの風景と、近代的な建物が入り混じった地域になっています。

これらはベトナム人投資家の目線で言えば、現在は住居専用地域、10年前と比べると住居価格が10倍になっている地域もあり、住居用地への投資先としては人気があります。ローカル企業による小規模開発(建売販売)も多く、投資用としても住居用としても需要は高いです。

ただし、インフラ整備中であるものの、朝夕のラッシュ時は渋滞が激しく、7区と同様に早急なインフラ整備と都市鉄道(計画中)を含む公共交通機関の整備が急務だと考えられます。今後も人口増加は続くと見込まれるので、外資からの投資先として注目しても良い地域でしょう。

これまで3回にわけて、ホーチミン市の区別の特徴と投資家目線で解説を行いましたが、その他に紹介できなかった地域でも中心地が高騰していく中で、郊外への分散化も進んできています。先述したように、ベトナムでは不動産を購入した後の運営管理をしっかり行える業者(コンサルティング的な役割も出来る)も含め、トータルで考えた不動産投資を考えて頂きたいと思います。