SWOT分析とは?

SWOT分析

 SWOT分析は企業や事業の現状分析のための分析手法のフレームワークのことをいいます。

SWOTは、S:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威の頭文字をとっています。

自社を取り巻く環境による影響と、それに対する自社の現状を分析しながら、自社のビジネス機会を発見します。

 SWOT分析のSWOTの各要素は、事業の外部環境内部環境に分けられます。

外部環境とは、政治動向、規制、経済・景気、社会動向、技術動向、業界環境の変化や顧客ニーズなど、自社の努力で変えられない要因を指します。これら外部環境を分析して、機会(O)と脅威(T)を導き出します。

内部環境は、自社でコントロールできる要素であり、SWOT分析で具体的に言えば、強み(S)と弱み(W)に当たります。例えば、資源(リソース)、顧客サービス(コンテンツ)、システム、インフラなどです。

SWOT分析のやり方

ではこれらの要素を用いて具体的にどうSWOT分析するのか見ていきましょう。

1.各項目を分ける

SWOT分析を行う際、ただなんとなく「強み」や「弱み」を洗い出していくと、全く分析に必要ない項目が多く出てきます。

そこで、SWOT分析を行う場合は、必ず「内部環境」と「外部環境」で洗い出す項目をあらかじめ決めておきましょう。

2.各項目の仮説を立てる

 各項目について調査・分析を行う前に、現状考えている各環境への仮説を立てます。仮説を立てることで、1.で決めた項目についてSWOT分析を行って本当に大丈夫か?他に必要な項目がないか、抜け漏れなく洗い出せるようになります。

3.外部環境の調査・分析

必要な項目が明確になった段階で、外部環境からSWOT分析を行っていきます。基本的に内部環境は、外部環境の影響を受けており、結果として自社のポジションが明確になっています。

4.内部環境の調査・分析

 外部環境の調査・分析を終えたら、内部環境の調査・分析を進めていきます。この際、まずは自身で思いつく「強み」と「弱み」を一通り洗い出し、その後競合他社との比較を行い、実際に洗い出した「強み」と「弱み」が確かなものなのか分析していくと正確なデータが得られるでしょう。

5.目標達成までの戦略を決める

 各セクションのSWOT分析が終わったら、各項目で重要度の評価を行いましょう。そして、重要度の高い項目について、どのように打ち出していくか、もしくはどのように改善していくべきか、各案を出していきます。

以上がSWOT分析の大まかな流れになります。
SWOT分析は現状把握のための有用なツールなのでぜひ活用してみてください。